2017年05月14日

●元製薬会社で今ロルフィングの大塚さん

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また新刊の話で恐縮だけれど、この本の出版先を探しているとき、医療系の出版社も自分にとっての候補だった。
想定する読者にはいろんなタイプの人がいて、その中で読んで欲しくてもなかなか届けるのが難しい相手が医療に携わる人たちと思ったから、医療系の出版社から出せれば、届くのではないかと考えたのだ。

実際は、医療系の出版社ではないところから上梓したけれど、医療関係の人にもぼちぼち届いているはず。

でも、レスポンスをもらうのは難しい。

そんな中で、以前製薬会社で働いていた大塚さんから以下の書評をもらったときは、とてもうれしかった。


私が彼らに感じてほしいと思っていることを受け止めてくれたからだ。

というわけでご自身のFBに書いてくれた書評をここにコピペさせてもらうことにした。


::::::::::::大塚さんのコメント:::::::::


2年前の2015年6月。世界一周旅行の最後にスリランカへ観光とアーユルヴェーダの施術を受けに行ったのだが、その時にお世話になったのが、岩瀬幸代さん。


私は大学院で免疫系に関わる物質(サイトカイン)の研究をし、その後、10年に渡り、製薬会社でインターフェロン、インスリンやモノクローナル抗体製剤などの生物製剤を開発、販売していた。

2014年7月付で製薬会社でやりたいことがひと段落したため、退職。

ロルフィングという代替療法に興味を持つようになり、それを学びつつ世界一周の旅へ。

ちょうどその終盤に岩瀬さんと出会うことになった。


出会いから2年。

岩瀬さんが新刊『迷走患者』を出版されたので、手にとって拝読した。

岩瀬さんが西洋医学で体験されたこと、アーユルヴェーダに対する考えをご自身の壮絶な体験をもとに書かれており心が動かされた。

私は過去に自己免疫疾患(多発性硬化症)の治療薬(生物製剤)を売っていた経験上、効果がある人と効果がない人もいて、そういったことや副作用の恐ろしさなどの患者さんの思いが本書から伝わってくる。


例えば本書を一部抜粋すると、


「何が災いして病気になるのかわからないなら、何が幸いして治るかだってわからない。それはもちろん、西洋医療みたいに高い確率で効果が出るものではないだろう。一つのものが全員に効くわけでもない。でも、あれこれ試しているうちに、自分の身体に合う、症状をやつけてくれる治し方を、効果が出やすい、いいタイミングで見つけられる、そういう幸運な人が時にはいるのだ。全てが符合した時に、代替医療は効果を発揮すると私は感じる。そういう幸運を、科学的な数値に置き換えるなんてそもそも無理だ」


薬の世界にいてわかるのだが、様々な角度から臨床データを取得して、当局とのやりとりを通じて手間をかけ、安全性の情報を集積した上で、承認販売される。

ただどうしても、製薬会社にいると数字達成や承認するためにどうしたらいいのか?という目線になり患者さんに寄り添うことを忘れてしまう。


岩瀬さんの本書は患者ベースに戻り、考えるきっかけを与えてくれ、あっという間に読み終えることができた。

近代医療や代替医療についてどのように考えていけばいいのか?について興味を持っている方に本書を勧めたい。

:::::::::::::::::::::::


というわけで、私の本に心を動かされたという大塚さんのコメントに私は心を動かされた。

魂込めて書いた文章の一部を拾ってくれているのもうれしかった。

どうかほかの医療関係の皆さんにも届きますように。


せっかくなので、ロルフィングのことも紹介したいと思って、大塚さんになんと紹介したらいいでしょう?と聞いたところ、
「身体を整えながら同時に心も整うボディーワーク」ということですよ。

私がここで説明するより、詳しいことは大塚英文さんのホームページ「ZERO」にたっぷり書いてあるので、どうぞこちらも見てみてくださいね。


岩瀬への問い合わせはsayura@outlook.com と sachiyohappy100@gmail.com へ。

新刊『迷走患者――<正しい治し方>はどこにある』のAMAZONはこちら。

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posted by 岩瀬幸代 at 21:26| Comment(0) | TrackBack(0) | アーユルヴェーダ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月11日

●アーユルヴェーダ三部作

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この一か月の間に二度も風邪を引いた岩瀬です。メンタル弱っていると簡単に風邪ひきますね。

GW中に、私の本を読んでくれたという人から何通もお便りいただきとてもうれしかったです。

私にとってこの本は言ってみれば
最初に書いた『緑の島スリランカのアーユルヴェーダ』の”アンサー本”であり、
二冊目『スリランカで、ほっ。〜仏教は心のアーユルヴェーダ』と合わせて、
”アーユルヴェーダ三部作”としての意味合いがあります。

アーユルヴェーダについて何も知らなかった2002年。
初めてスリランカへ行って衝撃を受け、本にしたい一心で、リゾートにおけるアーユルヴェーダとローカルにとってのアーユルヴェーダを取材し、本にまとめました。
アーユルヴェーダって何?というのをサンスクリット語をできるだけ使わず、伝えた本です。

そしてさらにスリランカの取材を続けるうち、
アーユルヴェーダは医療だけれど、同時に文化でもあるという思いがどんどん強くなり、
アーユルヴェーダを切り離すのではなく、スリランカ全体の中で語らなければという気になりました。
そしてスリランカ人の暮らしや考え方の基礎を形作っている仏教や自然の豊かさと、アーユルヴェーダのつながりを語りたいと思って書いたのが二作目です。

そして今回が三作目(間に、アーユルヴェーダ・ガイドも入っていますが)。
この間リゾートのアーユルヴェーダも、ローカルのアーユルヴェーダも、機会があるだけ受け続けました。

体当たりの体験を物語にして、それを読んで追体験してもらいながら、本質を理解してもらうのは、毎回の私の書き方の手法です。

今回もその書き方を踏襲し、アーユルヴェーダと日本の医療を比較しました。
アーユルヴェーダを受け続けてきた著者である私が、日本の医療を受けたとき何を感じ、どうしたいと思うのか。
それを書くことで、日本の医療とアーユルヴェーダ(あるいは代替医療)どちらの長所も問題点も浮かび上がらせることができると思ったからです。

私たちが普段利用するのは、当然のことながら西洋医療です。
科学的であるかないかを理由に、日本では西洋医療以外の多くの代替医療は医師に煙たがられます。
このため日本では統合医療がなかなか進みません。

でも、世の中には化学じゃ言い切れないものが山ほどあります。
目に見えないものにも力があって、心と体は確かにつながっているし、信じる心、純粋な心があるから世の中は美しいのに、すべてを科学で言い切りたいなら、人間なんて存在価値すらなくなる気がします。

だから科学的なものも、目に見えない力も、西洋医療も代替医療も両方あったっていいじゃないか。

つまり3作目で、私はアーユルヴェーダの短所も語っています。それを語らないことには、正しいことなど伝えられないから。そういう意味で、一作目のアンサー本であり、アーユルヴェーダ三部作なのです。

果たして、この本をどのぐらいの人が読んでくれるかわからない。
でも読んでくれた人の心にちゃんと届けられるなら、いつかほかの人にも思いが伝わると信じたい。

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posted by 岩瀬幸代 at 20:39| Comment(0) | TrackBack(0) | アーユルヴェーダ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月06日

●アーユルヴェーダと境界線と

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私はたぶん、何につけ境界線が嫌いなんだ。ということに最近気が付いた。
若い頃よく「国籍も年齢も不祥な自分でいたい」とぼやいていた。
後年、そんな不便なことはないと分かったし、日本人でよかったとも思ったけど・・・。
バカですね(( ´∀` )笑

恋愛も、境界のない愛情を探した。
彼氏でも、夫でも、友人でも、親子でも、兄弟でもない、そういう縛りのない愛情。
それなら傷つかずに済むし、好きだという気持ちだけあれば、頑張って生きていける気がしていたからだ。
でも、これも無理だと分かった。相手にとってはうざくて重たいだけだ。
バカですね( ´艸`)笑

部屋も区切りがたくさんあるより、ドカンとしている部屋が好きだ。
でも暮らせばそれはなかなか不便なはずだ。
バカですね again ( ´∀` )

なんにでも区切りや、境界が必要で、その区切られたものに対して名前を付ける必要がある。
たとえば学校は、地域や年齢や頭脳レベルで分けて名前を付けるみたいに。

ほとんどのものは名前が必要だし、境界もないと不便だと分かったけれど、医療の世界においては西洋医療もアーユルヴェーダも、鍼灸も、漢方も、温泉も、マッサージも、いろんなものが一緒くたになって、私たちが自分の体に合ったものを好きに選べる世の中であってほしいと思う。

新刊「迷走患者−−<正しい治し方>はどこにある」は、たくさん伝えたいことがあって書いた本だけれど、迷走する患者の姿を書くことで、医療を好きに選べる世の中になって欲しいという思いを込めて書いた本です。だって、アーユルヴェーダを日本でも医療として受けたいと思いませんか?

どうぞ読んでください
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posted by 岩瀬幸代 at 22:35| Comment(0) | TrackBack(0) | アーユルヴェーダ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする