2017年04月22日

●新刊『迷走患者』が雑誌『クロワッサン』の取材を受けました。

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悲しいこと、嫌なことがあって落ち込んだ時、みんなはどうやって立ち直るのでしょう。
私はけっこう時間がかかるタイプ。
でも最後に支えてくれるのはたいがい「自分らしく、最後までやりきれたからこれでいい」という気持ちだ。
やれることはやった、伝えたいことは伝えた、それでも仕方がなかったのだからこれでいいという風に。

若い頃ずいぶん逆の経験をした。
例えば仕事でやりたいことをやりたいと言えなかった、おかしいと思っているのに周りに合わせて「そうだね」と頷いてしまった、好きな人に好きだと伝えられず何年間も引きずることになった・・・などなど。

そういう経験ってないですか?
若い人には無理かな。
若いころの経験が今の自分を作り、そんなやりきれない思いをしたくないから、今は納得できるまでぶつかるのがいつの間にか私のスタイルになってしまった。
ぶつかったばかりに抱え込むことになる傷や痛みはあっても、行動しないよりはいいし、とりあえずいったんは体当たりしないと気が済まないらしい。

病気になった時も、私は医者に対して同じように体当たりをしていた。
昨日マガジンハウスの雑誌『クロワッサン』の取材を受けた。
新刊『迷走患者』を読んで、興味を持ってもらえて、著者インタビューをしてくれた。
記事の掲載は6月10日発売号なので、またお伝えしなおすとして、インタビュアーの女性が最初に言ってくれたのは、
「こんな風に立ち向かえる強さがすごいと思った。普通の人は、医者に言われればそれっきり、おかしいなあと思っても、言えずに従ってしまう」と。

私みたいな患者が世の中にたくさんいたら、医者は毎日今よりも疲れさせられて「やってらんない!」と思うにちがいない。
でもセカンドオピニオンやインフォームドコンセントが当たり前になり、患者主導の医療が主流になりつつある今、誰だってできるだけ納得してから前に進みたいと思うだろう。

そして「迷走している患者は、世の中にたくさんいますよね」という話をした。
いったいこの症状は、病気なのか?どうすれば治せるのか?自分には何が合っているのかと迷走する。

そういう思いを共有してくれる人は、この本を読むと「わかります!」と言ってくれる。
思っていることを書いてもらえてうれしいと言ってくれる。

アーユルヴェーダのことを好きな人は、新しい視点を得られたと言ってくれる。

人に頼ることも強くなることも教えられて、とても大事な一冊になったと言ってくれる人がいる。

統合医療的な視点が得られて実に面白いと言ってくれる人もいる。

本当にありがたい。

中には、拾い読みかぁ、と思われる人もいて、文章を楽しんでもらえなかったことを寂しく感じるけれど、この忙しい世の中で、本を手に取ってもらえただけでもうれしいし、全然ページをめくってもらえないよりはるかにいい。

世の中のすべての人が私を理解してくれるわけではないのと同じように、本も残念ながら全員に伝わるわけではないけれど、いつかまた読み返してもらえたらと思わずにいられない。

冒頭の写真は、スリランカのお坊さんが送ってくれた新年のお祝いカード。
3か月ぐらい前に、送りたいものがあるからと言って住所を聞かれ、音沙汰がなかったけれど、その間に作ってくれたらしい。
どう見ても手作りのカードで、一つ一つ花が紙で巻いてある。
スリランカって、時々こんな風にあったかい思いにさせてくれる。

私の本もそんな風でありたい。
一つ一つ言葉を紡いで、人の心に届けたい。


posted by 岩瀬幸代 at 21:16| Comment(0) | TrackBack(0) | アーユルヴェーダ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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